こちらは奇跡的に手に入れた非常に迷彩パターンの出来の良さで有名だった
チェコスロバキアの絶版メーカーPMC社製の生地にて当方で製作したEパターン秋季迷彩の
ローカルメイド仕立ての野戦服になります。
PMC社製のスモックが時折フェイクなのに実物として流通することがあり、現在では非常に入手困難なレプリカで有名で時折出てくると必ず高額取引される幻のメーカーです。
今回そのメーカーの生地を入手する機会があり、ローカルメイド仕立ての野戦服を再現することにしました。
■夏季パターンはミスプリントなので秋季迷彩
残念なことに夏季迷彩側は、ミスプリントで迷彩パターンが不完全な状態であり、
しかも塗料で汚れていることもあり、今回は秋季迷彩側で仕上げてみることとしました。
野戦服の型紙にて切り出す前に、コットン製の生地なので少しごわつきを再現するため、当時の製法に倣い、
防水処理を施してごわついたポンチョの質感を再現しております。
■デザインは典型的な4つのプリーツ付きポケットタイプを再現
武装SS仕様なので、ポケットは陸軍型とは異なる小さめのポケットにて裁断しております。
裏地もほとんどつかないローカルメイドを意識しておりますので、ほとんど裏地を縫いつけてはおりません。
ただ、ポケットの裏側の補強用の当て布は縫い付けており、実物のイタリア迷彩生地の端切れにて
取り付けております。
襟の裏地にはあえて陸軍の実物スプリンターポンチョの生地を用いて製作しております。
時折ローカルメイドの野戦服でも陸軍のスプリンターポンチョを用いている事例もあるのでそこも
再現してみました。
デザイン的にはM44ドット迷彩の野戦服に近い作りですが、ローカルメイドで急場しのぎて作った仕上で再現したかったので本来のデザインに決まりがない野戦服なので気軽に製作することができました。
生地は実部のSSポンチョでもよくあるダック織と呼ばれる織(朱子織)で仕上げており、退色もきれいに出来ていて
パターンはもちろん、赤身の強いブラウンの秋季迷彩で非常に鮮明な色合いで可なり気に入っております。
生地が一部カギ裂けがあったので製作前に補修した箇所が第5ボタンあたりにありますがそれ以外に
見当たる生地の裂けはありません。
袖のアドラーは僕のお気に入りにイタリア製のBevo織のタイプをジグザグステッチにて規定通りに
縫いつけております。
サイズは胸囲100㎝、袖丈62㎝、着丈65㎝で気丈の短い格好良い武装SS兵が着るような姿にしてみましたがどうでしょう。
PMC社製の生地はすべて使ってしまったのでもう製作はかないませんが世界でも1点しかない特別な野戦服を
コレクションに入れてはいかがでしょうか?
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