こちらは大戦中の実物生地として入手した生地で製作した

猟兵/山岳科M34将校用略帽になります。

自身が偶然入手したM34略帽の型紙があったので、実物のフランネル生地を用いて製作した

略帽となります。

ただ生地に関しては実物としても信ぴょう性に疑問が残るものだったのですが、色合いが

オーストリア型のグリーンが強いグレーだったので気に入って手に入れた生地です。

この略帽は自身で初めて作った作品で、ミシンステッチやパーツ合わせに甘いところが見られます。

ただ全体的な雰囲気は初めて製作した割にはまあまあだと思います。

フランネル生地といえば、高級将校や将官クラスが将校服を製作する際に好まれて使用された生地で

通常の生地よりも高めの生地です。

トリコット、ドスキンなども高級な部類なのですが、これはこれで将校服では一般的な生地です。

今回のフランネル生地はだいぶ昔に仕立ててもらった服の残りの生地が手元にあったので

それをもとに製作しております。

通常略帽の前には所属兵科を表すズータッシェと呼ばれる帯状のコードが付きますが、

グラスグリーンの場合山岳/猟兵を表します。こちらは実物のズータッシェを使用しております。

このコードを抑えるための閂止めが実物ではよく見られていたのでこちらも追加。

鳩目のグルメットですが、当時のグルメット入手がかなわず、国内の縫製屋さんでいっている８㎜径の

真鍮製のものをフェルトグラウに塗装し使用しています。

頭頂部とフラップの全面を覆うシルバーのパイピングは当時と同様のシルバーパイピングを施してあります。

裏地には戦前の実物の黒レーヨンの裏地を使用し、汗留めの革当ては豚革グレーの革をチョイスしました。

ゲームでもかなり使用してかなり汚れや日焼けがありますが、かえって時代が毛風な色合いになり

リアルさが増したのかな（笑）と思います。

 

サイズは５８㎝の方にちょうど良い大きさだと思います。