Imported Austrian Wool Made German M41 Heer FeldBluse オーストリアウール製M41 ドイツ陸軍野戦服
元の価格は ¥64,800 でした。¥58,800現在の価格は ¥58,800 です。
今回オーストリアでも伝統的な衣装であるTirol Jankerでも使用されている
高級で上質な生地をオーストリアより入手しました。
折角なので実物の型紙を用いて、細部ディティールを実物とにらめっこしながら再現してみました。
■実物の型紙をベースに少し手を加え再現
M36型野戦服からM41型野戦服は、前合わせボタンの数と、着丈が異なる以外M36,M40,41の細部に
変化はありません。
しかし生地は青味の強い初期のウールよりも若干オリーブの強いグリーンに生地が変更されており
(実際実物でも青味強い生地もあります)
一般的には俗にいうフェルトグラウ42とかと呼ばれる色合いの生地が使用されています。
色合いの変化はレーヨンの混紡率が上がり、着色の悪さからくるものだと言われておりますが、これは野戦時における野戦服の視認性を下げる効果を狙ったものではないかと推測されます。
(この色合いはM41野戦服と同時生産されていたM40型野戦服にも同じ色合いの生地が使用、生産されております。)
今回使用したオーストリア製の生地が手持ちの実物生地と色合いを見比べた場合、全くと言っていいほど同じ色合いで、1940-1942の時期に生産された生地にそっくりでした。
生地の質感はさすがヨーロッパ製で、ヤンケ製生地のようなハリのある目の詰まったウールで中国製、日本製のウールにはない質感です。
そこで今回、1942年ウィーン製の41年型陸軍野戦服を製作することとなりました。
今回使用した型紙は1937年に、ドイツ労働戦線(DAF)の縫製メーカー協会が製作した実物の型紙をボタンホールの位置、着丈を変更して
使用することにしております。
■実物の型紙と実物のディティールを忠実に再現してみました。
実物の41年型野戦服は、40年式野戦服のディティールを踏襲しながら若干手を加えた野戦服でボタンを5個から6個にそして着丈を長くした野戦服であり、
すでに41年ごろから終戦まで製造された野戦服で、42年ごろの当時の写真から多く目にすることがあります。
よくあるのが、36年型野戦服に倣ってグリーンカラーに改造したり、着丈を詰めたりする改造も多く目にしますし、将校のダブルホックのグリーンカラーをつけて野戦服として使用している例を数多く目にします。
当時の一般的なおしゃれな改造服で使用されることが多いため、そのまま無修正の野戦服の現存数は多くありません。
今回は無改造で工場からロールアウトされた状態に仕上げております。
何度か36年式、40年式野戦服を製作した分、つくりはほぼそっくりそのままそれらと同じくしておりますが、着丈を5センチ長く製作しております。
裏地には、綾織のダークカーキのコットン生地を用いて、
内装ベルトが使用できるように裏地のスリットを再現。(レプリカではオミットされている、閂縫いも再現)
内装用ベルトを止めるホックもプリム製のホックを用いて再現
(レプリカでは省略されている実物のホックは非常に入手困難なため、若干小さなホックですが再現してみました。)
野戦服用のボタンホールはすべて機械縫いのはと目穴ボタンホールですが、ボタンホールミシンがない個人経営の軍と契約を結んでいた縫製工房では手縫いにて仕上げている場合もあり、ごくまれに手縫いの野戦服も存在します。(この時ボタンホール専用ミシンがなかったので言い訳がましいですが…)
そこであえて今回、ボタンホールは
実物の50番のボタンホール用糸にて手縫いにてはと目穴ボタンホールを再現しています。
アームホールが小さいこと、ウエストラインがドイツ軍野戦服の美しいラインを作り上げているので、
ウエストラインとアームホールは小さめに仕上げております。
(実際の型紙は、アームホール小さいです。)安価なレプリカのアームホールが大きい原因は、できるだけ縫い付け工程を省略するために簡単に袖つけできるように大きく出きていますし、
現代人が体が大きいため個々の細部の詰めが甘くなっています。それは完全にあり得ないので、アームホールは当時と同じ縫い方にしています。
胸と腰のポケットは、ここもレプではオミットされている閂縫いで固定し強度を確保、内側から外側に角度のあるドイツ軍独自のポケットラインもしっかりと再現してます。(ちなみにこれは余談ですが、右胸のポケットは左側に比べ少し高めの位置にあります。)
陸軍の国家鷲章(ReichsAdler)は42年ごろに登場したマウスグレータイプを使用。直線とジグザグ縫いにてこちらは当時と同じく縫製工場で裏地縫い付け前に野戦服に縫い付けられているので裏地貫通はありません。
襟は実物の型紙を使用、縫い付けも当時の製作ガイドラインを参考にしているので、レプにはありがちな小さな襟でもなく、芯地にも当時と同じ製作方法で麻布を使用し張りのある襟を再現。襟用のホックにはプリム製のホックを使用しております。
襟章は40年に採用されたマウスグレーの共通兵科章をミシン、手縫いにて仕上げております。
またレプではオミットされている前と背中にある裏地固定ステッチ、肩章用ボタン補強布ステッチも再現しております。
また内装ベルトから外に通す左右、背面、前部ホック用の3連菊穴は当時の機械ミシンの連続縫いで糸連なりでボタンホール同様手縫いにて再現しております。
ボタンは実物の19㎜ボタンをオリーブグリーンにてリペイントしたもの、襟布、袖ボタンは16㎜を縫い付けております。
今回の工程はすべて縫製工場用の実物糸を用いて仕上げており、各部の縫い合わせにて番手の異なる糸と縫い付けピッチを変えて仕上げております。
サイズスタンプも再現してみましたが、インクが薄くついてしまい、今回反省する箇所でもあります。
この41年式野戦服を仕上げるのにおよそ1か月半をかけております。
階級はSchuz(二等兵に相当)からOberGefreiter(上級兵長または、伍長階級に相当)FahnnenJunker(士官候補生に相当)までを想定して
おりますので下士官のリッツエを使用する場合、襟章の位置を変更する必要がります。
◆サイズ
この将校服は自分の体形に合わせ製作しており、自分にはピッタリですが
サイズはそれぞれ肩幅46センチ、袖丈60センチ、胸囲100センチ、首回り41センチ、ウエストは85センチの方にぴったりだと思います。
サイズスタンプ
中心の数字胸囲100、背面の中間サイズ左上(着丈の中心部43㎝)、首回り41㎝、袖丈60㎝、着丈75㎝、W42は1942年ウィーン製を表します。
また前からお話ししている通り、
実物服はアームホールが小さく作られているので
結構アームホールは小さめに作られております。その分服と体のフィット感はかなりあるかと思います。
このサイズがあなたにピッタリであれば世界で一着だけの野戦服をあなたにお譲りしたいと思います。
在庫切れ
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