めちゃくちゃ久しぶりにブログを更新します。
本業のプロジェクトの支援業務が複数同時に重なったり、
新たな案件依頼がいきなり飛び込んできたりとバタバタながら過ごしていました。
気づけば「もう9月か!」という状況です。
もちろん本業が忙しい中でも、ちまちまとご依頼いただいている野戦服をし上がてきました。
今回は武装SSの野戦服でも個人的に大好きな
1942年型野戦服、通称M42野戦服です。
ところであなたが好きな武装SSの野戦服って何ですか?
パーツを生地に所狭しと描いていきます。
僕が制服や野戦服の製作のご依頼いただいた場合、必ず行うのが
採寸していただいた数字があっているかどうかを確認するため、寸法の誤差を補正する作業です。
というのも全国各地、世界からもご依頼いただいているので、一発で野戦服を精査すし寸法が合わないというめちゃくちゃなことが起こらないように、採寸寸法を補正します。
補正が終わり、そこからパターン起こしをします。
でパターン製作も面白んですが、戦前ドイツと戦後のドイツのパターン製作って作りが変わっていきます。
例えば肩幅の採寸って普通日本のテーラーでは一般的ですが僕が持っている製作指南書は3種類の博士が指導する方法では、肩幅の採寸は行っていません。
ま、とにかくパターンを起こし、印刷してそれを仮縫い服用のシーチングと呼ばれる薄手の生地に起こして
実際の寸法に体形が合うかを試着してもらって
その微妙にな寸法を調整し、補正して実寸を決めて【本番の生地】にパーツを映していきます。
プロのテーラーだと本番生地でパーツ裁断しますが、僕は失敗を極力抑えるために、あえて安い生地で仮縫い服を作ります。
というのも、ドイツ生地って生地自体高いし、送料も高い、税金も払うとすんげー高いという理由があります。
そして生地自体作っているメーカーさんの製造工程をドイツで実際に目をして以来無駄にできないという気持ちがあります。(工場は日本人がまずいかない超田舎の町です。)
だからパーツは常に生地幅いっぱい所狭しに並べて映しています。
切り出したらあとはパーツを縫い合わせてまする~
でウール生地、裏地関係のパーツを切り出したら、あとは組み合わせるだけ。カタカタとミシンで縫い合わせていきます。
でもね、ウール生地を縫うだけならいいんですが、裏地は古~いレーヨン生地を用いているから滑るんです。この滑りを抑えるためにピンを付けるのではなく、テーラーも必ずやるしつけ糸で仮止めをしていきます。
この作業は結構手間がかかりますが、キレイにパーツを縫うには必要な作業です。
それぞれのパーツを縫う時は必ず、合わせ個所がずれないようにしつけをします。
で忘れちゃいけないのが、袖周りについている白ーい帯。
リネン製テープなんですが、これで袖を外側に出して張り出すためのもの。
実物だとかならずあるテープなんですが、当方では実物に従って縫い付けています。
これがあるかないかだと、仕上げにかなり影響が出てくるのです。
武装SSに限らず陸軍の中期以降の野戦服でも使用されていたレーヨン生地(もしくはナイロンのペルロン)生地って伸縮性のある生地。
それをしっかりと決められた一に縫い付けるのは結構しんどいのです。
だからしつけ糸でチマチマウール生地に縫い付けて固定します。
でパーツを縫い付けると…
どうでしょうか?
服のシルエットは生地の織り方や密度、厚さでも変わるのですが、なんといってもどれだけメリハリを付けて縫うかによります。ちなみにアームホールは実物同様タイトですが、タイトだと以外にもツッパリもなく袖周り動かしやすんですよ・
ということで後半に野戦パンツの製作と完成した上下をお披露目します~