ドイツ陸軍兵用M36改造野戦服という設定
久々にブログを更新することになりました~。
1月もいつも通り東京と沖縄の二拠点生活を相変わらずやっております。
二重拠点となると沖縄でできること、東京でできることと言うのも
僕の小さな脳みそもようやく分かってきたみたいで、
沖縄では主要な作業(型紙製作、ミシン縫製、パーツ切り出しなど)をおこない
東京では手縫い作業という作業工程を分けて行っておりますwww。
おかげで二重生活も満喫できております。
今回は2023年の年末から2024年年始にかけて製作した
ドイツ陸軍M36改造野戦服の製作についてご紹介したいと思います。
型紙製作、パーツ切り出し、パーツ組み合わせ状況
相変わらず製作途中の写真を撮るのを忘れてしまっておりますが、いつも通りドイツ製の
初期型フィールドグレーの生地を切り出して製作しております。
型紙は新規に製作したものを使用し、様々な角度から型紙製作を見直し、細かな箇所の修正を行い製作しました。
僕の型紙は政策ごとに微妙に異なっており、今回は背丈を1㎝増やすことでシルエットを変えております。
たった1㎝ですが、これにより前合わせのボタン間隔が6㎜前後動きます。
前合わせが5個ボタンなのでおよそ3センチ動きます。
たった1㎝で3センチも動くのはかなり印象が異なって見えます。
ベルトフック用の穴の位置もボタンの位置変更で大きく変わり、どのような見え方になるのかも
すごく変わります。
こうやって型紙に少し変化を加えるだけでも大きく印象が変わります。
今回の変更により、このM36野戦服も縦長の印象に見えているかと思います。
今回の設定は第一山岳猟兵第54山岳工兵連隊所属の山岳工兵少尉
第一山岳猟兵師団はバイエルンのガルミッシュ=パルテンキルヒェンを拠点に山岳猟兵旅団を再編した
師団でエリート山岳部隊。
その工兵連隊所属の工兵少尉という設定で製作しました。
襟は将校改造の典型であるダブルホックの襟高襟を縫い付けてみました。
通常の将校襟になると、ダークグリーンの襟とイメージがありますが、
山岳猟兵、とりわけバイエルン地方だと、今回の例のような”イエーガーグリュン Jäger Grün”なる
伝統衣装に用いられる独特な色合いの生地で改造襟を取り付けている例が実物でも結構見られた例に倣って
あえてダークグリーン生地ではない生地で製作しております。
実際明るめのグリーン生地で製作している改造襟、将校襟は当時のカラー写真でも確認できる事例が多くあります。
襟には工兵少尉なので実物の襟章、肩章はスリップオン式のドイツ製の古いレプリカの肩章をチョイス。
胸章はサムズ製の初期2ndパターンをチョイス。
二級鉄十字章は実物。ボタン類も全て実物を使用しております。
裏地は2年前にゲットしたリネンと綿の混合生地実物の裏地を用いて製作しております。
またザイテンハーケン(腰のベルトフック)の内装ベルトホックは実物でもパーツが少ないデッドストック品を用いて手縫で仕上げてみました。
今回は着丈を敢えて長くして製作したM36野戦服。今まで着丈を長めに意識した製作はなかったので良い勉強になりました~。
蘊蓄はこれまでにしてあとは画像で各ディティールをご覧いただければと思います。