Waffen-SS Officer converted Field Tunic
■武装親衛隊将校用改造野戦服製作記
Waffen-SS Officer Converted Tunic Work
こんにちは、こちらをご訪問いただきありがとうございます!
Eberbach-Schneidereiでは現在武装親衛隊の将校用改造野戦服という設定で製作しております。
武装SSで一番好きな服がなんといってもM41野戦服と呼ばれる野戦服です。
M41野戦服って乱暴にぶっちゃけていえば、
【SS版M40野戦服】ということになります。
主な違いって外見上分かりにくいかもしれないのですが、
陸軍服とは微妙に裁断が異なります。
ここで簡単にその違いをご紹介したいと思います。
■武装SS版M40服と陸軍版M40服の違い
大まかに言えば、
前合わせが陸軍型よりも浅い
改造しないでの通常状態での着丈が短い
袖が緩やかな三角袖または筒袖に近い形状
胸ポケットの位置が第2ボタンとほぼ水平か、チョット下側
ポケットフラップの高さが一回り小さい
ポケットが陸軍型より一回り小さい
襟がほぼ直角の作り
内装のパターンが異なる
ボタンの間隔が狭い
って大まかに説明していませんね…。
まあいずれにせよ、武装SSと陸軍服は全く別物の服なんです。
そもそも陸軍とSSは全く別組織なので補給系統は別なんですね。
だから服にも微妙な差異があるのは当然です。
「徽章だけが変わっただけの陸軍野戦服ではない」のは確かです。
例えば着丈が短いのは、装備品をつけての戦場で動きやすさを考慮して短いですし、
襟が直角に近いつくりなのは、SSの襟章が大きいという理由です。
さらに腰ポケットが小さいのはガスマスクを入れる必要性がないから
(陸軍ポケットはそもそもガスマスクをたくし込むことを想定して大きめにできていたようです)
フラップ合わせが浅いのは、SSは開襟を目的として野戦服をデザインしています。
(陸軍は開襟を目的とした構造になっていません)
ボタン間隔も狭いのは開襟ようという目的があるからです。
やっぱりドイツって合理的に服を設計するところはすごいと感心します。
で今回のお題目武装SSの将校用野戦服についてディティールをざっとご説明しますね。
ディティール
先ほど武装SSのM41野戦服と陸軍型野戦服のところで述べたように
今回製作している野戦服も独特なディティールを再現してみました。
今回のウール生地は、実物ドイツ軍でもレアな「オランダ生地」に色合いが近い
ウールを使用しています。
色合いは明るめのグリーングレーで生地には綾織で構成された重厚感あるウールです。
で今まで8メートルほど在庫があったのですが、これが最後の分となりました。
最後ということで結局は僕の大好きな武装SSという設定に使用した次第です。
内装はボディー部分をベージュグレーのレーヨン生地、フラップ合わせを
オランダ生地野戦服でよく使われているブルーグレーのツイルコットン生地、
脇下のダーツの補強ストラップをカーキのツイルコットン生地で仕上げてます。
実物でも生地の余りを利用してところどころのパーツに使っていることがあるので
それを再現(ただ単に単一の生地が確保できなかったということは突っ込まないでください)
普通の野戦服の内装システムは、ポケット下に伸びるダーツ(いわゆる服の絞り)を覆うように
前合わせ部分を構成するのですが、武装SSではたまにダーツが覆われていない
野戦服があるようです。(今回参考にした実物野戦服がそうでした)
それを「わざと」再現しています(笑)
で将校用という設定ですので、よくある改造例として、ダブルホック襟をつけています。
今回武装SSでも一般的に使用される襟でもとりわけ、襟高が低く、しかも襟自体も一回り通常の将校服に見られるような大きさではありません。
襟章を付ければ、ぎりぎりの大きさという感じを再現しています。
なぜか当時の武装SSの将校は襟高の低く、襟自体も幅が狭いものを使用しているものが多いです。
また腰ポケットは、通常の野戦服で見られるような【マチ】<ポケットのふくらみ>を撤去し、
2センチだけ上に挙げ直接ポケットを野戦服のボディーに縫い付けるよくある改造を施しました。
今はまだ途中ですが…
もう少しだけディティールと記章類をつけていきますが、もう少しで完成した野戦服をお見せできると思います。
また追ってブログでアップしていきます。